SNGの活動を通して、沖縄の若手アーティスト・頑張っている人が夢を見れる舞台を整えて行きたい!
しんご君とは共通の知人の交流イベントで知り合って、その後自分が主催するイベントに何度か顔を出してくれたりという感じでしたが、じっくり話をするのは初めてでした。
同年代で、フィーリングも合いそうだなと感じていたので、気さくな感じでインタビューSTARTです♪
取材日:2018.03.24 インタビュワー:黒瀬 圭の詳細はコチラ
しんごさん今日はよろしくお願いします。普天間さんのクリエイティブ交流会きっかけですよね。
Shingo よろしくお願いします。
だよね〜。
黒瀬 あの時の第一印象は美容青年って感じで、若く見えたからその後の Facebook のコメントとかメッセージでだいぶ年下扱いしてごめんなさい(笑)
めっちゃ同世代でしたねw
Shingo そうそう(笑)
黒瀬 自分の交流イベントにも顔を出してもらってありがとうございます!
ということで、気さくにしんごと呼ばせて貰いますねw
Shingo オッケー!笑
黒瀬 しんごは出身は沖縄やよね?
Shingo 浦添なんだけど、おばあちゃんがないちゃーなんだよね、山梨の人で。
今はもう亡くなってるんだけど、昔はおばあちゃんと住んでたから、正月の料理は沖縄料理じゃなくて、ずっとおせちだったわけ。
中身汁も出てこないしw
黒瀬 そっか〜。しんごは、雰囲気はあんまりうちなーんちゅっぽくない無いけど、そういう影響も少しはあるのかもね。
小さい頃はどんな感じの子どもだった?
雑な質問でごめん(笑)
幼少期・学生時代について
Shingo 小さい頃はね〜。木登りが得意だった!笑
意外とアクティブなんだよ。
あと、ちょうどこの間、小学校の同級生と20年ぶりぐらい集まる飲み会があって、「しんごは、みんなと仲良かったイメージあるよね」って言われたんだよね。
自分はそんなつもりはなかったけど、誰とでも気さくに仲良くなるタイプなのかもしれない。
SNGのメンバーに「俺、よく知らない人に話しかけられるんだよな。」って言ったら、「いや、しんごさんの方からも話しかけてますよ!」って言われたし(笑)
黒瀬 あ〜!でも分かる気がする。自分も、自分じゃなくても良いシーンで、道を聞かれたりする事が多くて。
Shingo めっちゃそう!俺も道はめっちゃ聞かれる。
黒瀬 きっと、パッと見が良い人そう・・・というより「無害」に見られるのかな?って自分で分析してるけどw
Shingo そうなのかもねw
黒瀬 なんとなく勝手にしんごとはフィーリングと言うか、感性が合いそうだなって思ってるんやけど。
しんごは女子力高そうだし。
Shingo そうかな?
黒瀬 しんごは兄弟はいる?
Shingo 2個上にお姉ちゃんがいるよ。
黒瀬 そっか〜。
自分は姉ちゃんが8歳年上てこともあって、それだけ離れてるとめっちゃ可愛がってくれるし、ずっと仲良かったから。
だから小学校とかで女子を意識するような年代になっても特に女性に対して構えることがない感じで。
誰とでも気さくに話す感じだったから、今でも女性とも普通に友達っぽく、すぐ仲良くなるんやよね。
しんごも近い感じがありそうな気がする。
Shingo そうなんだ〜。
自分は女子が好きなので(笑)
だから、どうせ遊ぶんだったら女の子と遊ぶし、女の子とカフェでおしゃべりとかも全然するし。
スポーツとかそういうのは男友達と、おしゃべりは女の子とって感じで、分かれるよね。
黒瀬 スポーツは部活とか何かやってたの?
Shingo 小学校は剣道と野球やってて、本当は野球をやりたかったんだけど、剣道部に入って道具とかも揃えちゃってたし、あと友達を誘って剣道部に入れちゃったんだよね。
で、うち親が厳しかったわけ。
誘った友達が続けてるんだから誘ったお前が簡単に辞めるな。
最低1年ぐらいは付き合いなさいって言われて。
で、小学校6年でようやく野球を始めたんだけど、もうレギュラーも決まってるし、オマケに骨折しちゃうし、ほぼほぼ練習してない(笑)
黒瀬 それは残念!笑
でも、親が厳しかったんやね。
Shingo そうそう。
本当に厳しくて。時間とかもうるさいし。
でも、今だから思うけど、うちの母親で良かったなぁって思う。
例えば、今イベントとかをやってて、辞めずに続けているのも、「何をしても、お前が自分で責任取れよ!」っていうスタンスが小学校から植え付けられてるから。
中学校で卓球部に入ったんだけど、おばぁちゃんに道具を買ってもらった恩もあるんだから簡単には辞めれんよって感じで言われたから、2年間は続けて、浦添で個人3位、那覇地区で団体準優勝までいったんだよね。
犬を飼う時も、条件として「毎日、散歩と餌やりをしなさい」って。
やぶろうもんなら、めちゃくちゃ怒られるわけ。
それは、小学生の時かな(笑)
後は、家の物を壊したら、正月に貰ったお年玉から払えとか。
徹底されてたよね。
黒瀬 やり切りなさい!筋を通しなさい!って感じやね。
Shingo そうそう。
だからね、あんまり人に頼るという感覚は無かったかも。
全部自分で、責任を持って・・・って感じで。
黒瀬 そっか〜。
しんごは周りからはあんまりスポーツとかやって無さそうに見られるんじゃない?
でも、意外と動けるんやね。
Shingo そうそう。
高校のときは先輩からダンス習ってて、それは20歳ぐらいまで続けたかな。
あと、部活には入らずに自分で草野球チーム作って、野球してたり。
ワールドカップの時期はサッカーしたり、結構自由だったね(笑)
黒瀬 結構、何でも出来るというか器用なんやね。
Shingo 「楽」したいしね(笑)
効率的に・・・というか。
結局、スポーツに限らず本質というか押さえるべきポイントをしっかり掴んどけばある程度何とかなるよね。
黒瀬 なるほど。しんごはやりたい事は何でもやってみる感じもあるよね?
Shingo そうだね。
20歳ぐらいからは総合格闘技の道場に遊びに行ってボクシングしたり、映画もめっちゃ見るし、観葉植物めっちゃ好きだし。
興味を持った事は、とりあえず何でも触ってみる感じ。
黒瀬 好きにやってる感はスゴく共感する!笑
Shingo 結構、何でも悪ノリの延長かもしれないけどね(笑)
とりあえず自分で動く感じかな。
草野球チームも自分で作って、メンバー集めて、自分で試合組んでって感じだったし。
黒瀬 そっか〜。
家庭の教えで、管理能力が養われてるから、イベントのブッキングとかにも役立ってそうやよね。
Shingo そうだね。
それはかなりあると思う。
黒瀬 中学、高校時代は将来こういう芸能関係に近い仕事がしたいってイメージはあったの?
Shingo 中学の時にめっちゃSPEEDが流行って、俺の相棒的な友達がSPEEDのダンスをやり始めて、その流れで高校でも一緒に踊ったりしてたから。
こういう、今みたいな仕事には「なれたら良いな〜」っていうぐらいで。
今は歌ったりしてるけど、歌っていうイメージは特になくて、どっちかと言うとタレントさんのイメージだったかな。
黒瀬 そっか〜。中学の時にタレントとか芸能に興味が出始めたんやね。
ひょんなキッカケでモデル活動をスタート。そして音楽活動へ
高校卒業して大学には進学したの?
Shingo うちはね〜、親父が働いてた会社が倒産したんだよね。
旅行関係だったんだけど、リーマンショックとかの煽りをうけて。
だから進学はしなくて、とりあえずバイトをしながらって感じで。
うち厳しかったから、高校も卒業して「ようやく自由に遊べる!」って思ってたんだけど。
20歳の時に、沖縄と九州8県が交流するっていう県の事業があって、それに参加したんだよね。
うちの姉ちゃんが前に参加していて、その影響もあって。
まず九州の人と交流して、その後に海外の人とも交流するっていう。
20歳〜30歳のメンバーで、自分が最年少だったんだけど。
その時に韓国人と中国人の人と交流したら、めっちゃ自己主張がスゴくて、このまま自分の意見言わなかったら負ける・・と思ってビビったんだよね。
黒瀬 海外の人って、普通に宗教とか思想とか、自分の国の文化の事とかガンガン話すよね。
お前の国の文化はどうだ?お前自身の思想はどうだ?って感じで。
Shingo そうそう。
圧倒されたけど、そういうのも必要だなって思って関わってたんだよね。
そしたら、その事業で撮った集合写真を見た沖縄の雑誌関係の人が、「この男性をモデルとして使ってみたいんだけど」って交流事業のトップの人に問い合わせてくれたみたいで。
それをキッカケにモデルみたいな事とか、その繋がりでエキストラとかをやり始めたんだけど。
モデルって、クソほど恥ずかしいわけ。
自分がこういう性格だから。
ただ一応、事務所に籍を置く形になって。
チェケラッチョとかDr.コトーとかに、ちょい役で出たりしたわけ。
おー。そうなんや!!何か意外なキッカケやね♪笑
Shingo でもね。
怖いよね〜、勘違いって。
バンバン仕事が入ってくるから、「あっ、こんなもんなんだ〜♪」みたいな感じになるじゃない?
黒瀬 確かに。「俺ってスゴイんだ」〜ってなるかもw
Shingo だから、「ちょっとすみません。それは出れないです」って感じで、1年ぐらい断ってばっかりで、あれこれ選んでたら全然仕事がこなくなって(笑)
急に仕事の依頼が来るから、バイト抜けられないとかも色々あったんだけどね。
黒瀬 確かに、バイトが生活費の中心だと急に穴は空けられないもんね。
Shingo そうそう。
当時、モデルには苦手意識があったけど、タレント活動は続けたいと思ってて。
東京の芸能事務所の養成所みたいなところにも3つぐらい受かってたんだけど、東京に住むのは嫌だったから、どうしようかなって・・。
それで当時、ORANGE RANGEがめっちゃ流行ってた時期で、「沖縄に居ながらやれるのは、歌だ!!」ってなったんだよね。
友達の中では歌がうまいって言われてたから、じゃあ歌でいこうって。
それで、豊見城にある事務所がORANGE RANGEとかも教えてたっていうのを知って、そこにボイトレに通いだしたんだよね。
実際通ってみたら、みんなめっちゃ上手くて、「俺こんなに下手なんだ」って打ちのめされるところからスタート(笑)
黒瀬 そっか〜。猛者が集ってたって事かw
事務所ってことはボイトレだけじゃなくて、音楽活動のマネジメントもしてるって事?
Shingo そうだね。
スクールの生徒から10人ぐらいのグループが結成されて、自分もそのメンバーに入る形で。
そこの先生が繋がりが大きい人で、セルラースタジアム、てだこホール、インドネシア、マレーシア、台湾でライブさせてもらったり。
黒瀬 おー!めっちゃスゴイ!!
グループ名もあったんやよね?
Singo 海神(うんじゃみ)っていうののアルファベット書きでN'Jami。
なんかね。
そのグループのコンセプトとして、「売上・ギャラを世界の貧しい人達に全部寄付する」っていう活動の仕方をしてて。
黒瀬 あっ、じゃあ人気が出ても、しんごとかメンバーの収入になる訳じゃないのか。
Shingo そうだね。
学生の頃にヤングパワーネットワークっていう青少年事業で、少年院みたいな施設の子たちと交流する機会があって。
普通に先生とかとも仲良くなったから、事業が終わってからもちょくちょく顔を出して、一応社会の先輩として子ども達の相談に乗ったりしてたんだよね。
「高校だけは出とけよ!」とかね(笑)
その時に「ボランティアも良いなぁ♪」って感じてたから、N'Jamiの活動の意義も分かったし、結構楽しくやれたんだよね。
お金にはならないけど、海外の色んな所を見たり、交流できて勉強になったし。
渡航費は持ってくれるから、良いじゃんって。
ただ、沖縄だから沖縄民謡やるって話だったのが、ドンドン新しい事を初めて、インドネシアのケチャやったり、タイの曲やったり、フィジーの曲やったり。
黒瀬 おー!めっちゃスゴイ経験してるね!
Shingo ただ、段々気づいてくるじゃん?
やりたい音楽性ではないよなって(笑)
でもね、お世話になってるから、解散とか、「もうお前は要らない」って言われない限りは続けようって思ってて・・。
黒瀬 そっか〜。
お金にならないから、バイトで食いつなぎながらやもんね。
結局何年続いたの?
Shingo 8年でグループ解散ってなったんだよね。
やっぱり、最初はみんな若いから良いけど、30近くにもなってバイトしながらボランティア的な音楽活動ってなかなか無理があるでしょ?
だから主要メンバーが抜けたりした事で、グループとしての限界がきた感じで。
正直、俺も途中からは「辞めたい」の連続だったよ(笑)
黒瀬 でも、お世話になってるし、やり切れ!っていう親の教えもあるしねw
Shingo そうそうw
黒瀬 その間、次の展開について考える事は無かったの?
Shingo 無かったね。
ここの事務所しか繋がりがなかったから、もうそこしかわからんわけ。
だからここを出た時に次どうして良いかもわからんかったし。
結局先生についていくしかない。
後、30歳で辞めようと思ってたから、音楽活動自体を。
黒瀬 20歳過ぎから8年間って事は、活動終了した時は30近かったんやよね?
Shingo そうだね。29 、30ぐらい。
で、当時付き合ってた子もいたから、結婚しようと思ってて。
黒瀬 そっか結婚ってなると、しっかり稼げる仕事しないといけないしね。
ユニット結成/SNGの立ち上げ
30歳で一区切りっていうのはよく分かるけど、結局、音楽活動辞めずに続ける事になったキッカケって?
Shingo グループで一緒にやってたメンバーの子がソロ活動もしてて、この子が作詞作曲も出来るし、声も特徴があるから、才能溢れるわけよ、俺からすると。
でも、その子が辞めるって言うから、いやそれはもったいない。
「俺が一緒にやってあげるから、モチベーションを立て直しなさい」って話をして。
っていう事で、グループとは別に二人のユニットみたいなのを作って活動し始めたんだよね。
そしたら思いの外お客さんが集まって、 CD もめっちゃ売れて。
で、いい感じになってきた頃に、この子のモチベーションも持ち直して、またソロ活動するって言うから。
ちょうど俺も30だったし、ユニットとしての最後のイベントが終わったら辞めようと思ってたわけ。
でも、よく遊びに来てくれてた子たちが、ライブしないの?ライブしないの?っていう風に言ってくれるし、俺についてきてくれてた後輩に一緒にライブを演ろうって話もしてたから、今辞めたらこの後輩たちがライブをできるステージが無くなっちゃうなと思って・・・。
それでSNGを立ち上げたんだよ。
この子たちがライブ経験を積めるステージを作りたいなと思って。
黒瀬 なるほど〜!そういう経緯でSNGが誕生したんやね。
そう。
ユニットでやってた時は、美浜でやってたんだけど、結構お客さんに足を止めてもらうハードルが高いんだよね。
だから、経験値の少ないこの子達がいきなり演っても厳しいし、心が折れちゃうだろうなって。
でも、ミュージックタウンだったら月一回定期的にできて、練習してきたものをコンスタントに見せれるし、屋根もあるから天候に左右されることもないし、ちょうど良いなと思って
黒瀬 最初の一歩を踏み出して、経験値を積める場ってめっちゃ有り難いよね♪
Shingo 最初にバーで一緒に歌った時に、この子達は緊張してまともに歌えなかったわけ。
でも、めっちゃ一生懸命だし。
じゃあ、この子達の場所を作ろう。
で、この子達が巣立っていったら辞めようって。
黒瀬 あっ、この時点でも辞めるのは辞めるつもりやったんや。
Shingo 俺、音楽が苦手だから(笑)
黒瀬 (笑)人の世話を焼きつつも、次の人生も考えないとあかんしね。
Shingo そうだね。
とりあえず、可愛いわけよ。
一生懸命だけど、歌詞忘れたり、せっかくカメラセッティングしてるのに、ドンドン前に出るもんだからカメラに全然写って無くて、声だけ収録されてたり(笑)
そういう一生懸命な子達が育っていく姿を見るのは楽しいじゃんね。
で、この子達がある程度慣れてきて、ストリートとかも自分で出来るようになってきたから。
俺もそろそろかな〜って思ってたところに、二人組のユニットの時にオファーをかけてた仕事が奇跡的に海外からの入ってきて。
えっ、俺もうソロなんですけど、今って(笑)
その仕事の事もあって、また俺も別のボーカルスクールに通い始めたんだよね。
そしたら、そのボーカルスクールの子達をSNGにも出して欲しいって流れになって。
辞めるに辞めれないっていう(苦笑)
黒瀬 SNGを立ち上げた時点での、しんごの活動名は?
Shingo その時はそのままshingoだったわけ。
黒瀬 SNGにソロのアーティストとして出つつ、進行とかもしながら?
Shingo そうだね。
最初は出ずに司会進行だけするつもりだったけど、そういうわけにもいかず、渋々だったけどね(笑)
黒瀬 でも、施設に通って生徒の相談役になったり、後輩のためのステージを作ったり、めっちゃ面倒見が良いよね。
Shingo って、言われるね。
そんな難しいことでは無いからさ〜、場を作る事は。
草野球チームをやってた時とそんなに変わらない感覚。
黒瀬 そっか〜。
でも、もう5年続けてきたんやから、それがスゴイよね!
Shingo 最初、沖縄市の時とか地獄だったよ。
出演者5名、お客さん2名とかだったからさ。
出演するのもこれからの子達だし、SNGもイベント自体も全く知られてないスタート時点は厳しいよね。
本当に、徐々に・・・だよね。
辞めるに辞められない感じで(笑)
黒瀬 最初はずっと運営は1人でやってた感じ?
Shingo 最初っていうかね、去年ぐらいまでずっと1人でやってて、2016年に洸陽君っていう男の子が入ってきて。
洸陽くんはね〜。共通の知り合いがいてFacebookで繋がったんだけど、Facebookのコメント見てたら「ラジオ1人で辛いわ〜」とか書いてるし、コイツこのままだと辞めそうだなって思って。
4月で番組切り替えの時期になるから、そこまで続けさせるためにも、「じゃあ一回俺と一緒にラジオやってみる?」って声をかけて。
で、一緒にやるうちに、彼が昼間にやってたラジオの方も良い感じに回るようになって。
結局、そんなのが多いよね。
このままだと辞めそうだけど、どうにかしてあげたいって。
才能とか、何か光るものを持ってるって感じたら尚更。
ほら自分もボーカルスクールで落ちこぼれだったから(笑)
黒瀬 そっか〜。いや、でも本当に面倒見が良い!ほっとけないんやな。
Shingo 今自分は「Shingo Break time」って活動名で、一時期は流れでボーカルスクールの女の子とユニットになってる時期もあったんだよね。
その子はしばらくして抜けたんだけど、その時点でTVで曲を使ってもらったり、色んな人に曲を作ってもらったり、アレンジしてもらったりしてるから、自分たちの都合で辞めるなんて申し訳なさ過ぎる・・・って思って。
じゃあ良いや、自分ひとりでやろうって事になった。
黒瀬 そっか〜。SNGって収益性が見えなさ過ぎて「どうしてるのかな?」って疑問に思うんやけど。
Shingo 別で取材を受けたときも、「こんなに収益を目指してない人始めて見た」って言われたよ(笑)
でも、本当に若い子たちがステージに立てるだけで楽しそうだから、それを見てるこっちも楽しかったし、刺激になるから。
「辞めるに辞めれない」からSNGをずっと続けていこう!っていう気持ちに切り替わったキッカケはどんな事やったの?
Shingo えっとね〜。
3年目の時に辞めようかなと思って。
っていうのは、やっぱり長くやってるとゴチャゴチャするさ。
そういうのも面倒くさいと思って。
こっちは初めみんなのためにってやってたのが、沖縄の人たち平気で時間に遅れてきたり、ヒドイ時は2時間とか。
そういうのを、「プロ意識だ」「責任感だ」って言ってガミガミ言ってると、ブーブー言われだしたりもするわけ。
だったらもう良いや〜。。って思ってたんだけど。
その中にまた良い子が入ってくるとさ〜。
「このイベントに出て、これから頑張ります!!」ってキラキラしてる子を見ると、やっぱり何とか応援してあげたいって思っちゃうわけ。
Break timeのユニットの時代にちょこちょこ人気が出てきて、色んなところで使ってもらえるようになってきたから、じゃあ自分たちをモデルケースに、みんながしっかり収入を得られる流れを作っていこうって。
それぐらいの時期から、徐々に収益性の意識が出てきたよね。
黒瀬 でも、ユニットの子は抜けちゃったんやよね?
Shingo そう!笑
でも、ユニットを組んでた子も初心者だったから、言い方はアレかもしれないけど、ユニットじゃなくなった分、自分の事とかSNGに集中できるようになったんだよね。
SNGの運営に慣れた分、さらに余裕が生まれて、他の人のイベントを手伝うようになったり。
結構、あるんだよ。
イベントやりたいけど、やり方が分からないから教えて下さい。
一緒にやって下さい!みたいな相談が。
最近は、SNGとしてのイベント運営・プロデュースのノウハウを活かして、収益をあげていくことも出来るかなって考えるようになった。
黒瀬 最近、SNGが徐々に勢いづいてきてる感じがするのは、そういう部分もあるのかな?
Shingo そうだね。
少し前からイオンさんとかでステージ出来るようになって、そしたらそこのステージとか運営側の人とも仲良くなるさ。
そしたら、今度あっちのイベント手伝ってあげてくれない?とか、そういう話もして貰えるようになって。
黒瀬 そっか〜。いよいよ5周年のイベントもあるし、ここから更に加速していきたいところやよね。
協賛依頼とかはやっぱり大変?笑
Shingo 大変〜!!笑
でも、やっぱり長く続けてるのが大事だなって感じてて。
同級生からの協賛も結構多いんだけど、やっぱり「普段から、頑張ってる姿を見てるよ」って言って応援してくれるんだよね。
それ以外にも、見てくれる人は見てくれてて、少しずつって感じかな。
黒瀬 会社とか経営者相手に協賛依頼するってなると、イベントの意義だけじゃなくて、協賛のメリットを明確に説明しないと門前払いされたりするよね。
Shingo そうだね〜。
SNGの今後について
今後SNGをこうしていきたい!こうしないといけない!っていうイメージはあるの?
Sihngo 広島カープが良い例だな〜って思ってて、自分が育てたっていうかSNGっていうフィールドで力をつけた人がドンドン個人で目立っていく、仕事を獲っていく流れを作っていかないとなって。
実際、しょこるる。とか洸陽とかも、仕事の依頼が増えてきてるし。
あとは、県外ルートを作っていかないとってとこだね。
楽曲制作の上では県外とのコネクションもあるけど、メジャーへのルートも作っていかないと、若い子たちが夢を見れないから。
黒瀬 実際、沖縄で芸能寄りの仕事だけで生活できてる人って少ないよね?
Shingo そう。
本当にごく一部だと思う。
言ってたように、「君たちにお金出したらどうなるの?」って世界になってくるから、ドンドン自分たちの価値をつけていかないといけない。
黒瀬 正直「SNG」っていう団体がステージイベントを主催している団体なのか?アーティストの育成・プロデュースもしているのか?とか、何をどこまでの範囲でしてるのかって分かりにくいんやけど。
Shingo えっとね〜。
基本的に俺が仕事をとってくるんだけど、みんなの話を聞くと、「人がいる場所に出たい」って声が多いから、FC琉球の試合とか、那覇飯グランプリとかああいう場所の仕事をとってきてそこに出してあげる。
ただ、定期的にステージを観てないとレベルが分からんさ。
だから、音市場での定期的なステージを見てレベルを把握してって感じで。
黒瀬 じゃあ、所属って感じじゃなくて、SNG っていう枠組みの中で、ステージに出演したり、自分アピールして仕事につなげれる機会を得れるから、活用したい人が参加する。
いつも出てる人も所属ではなくて、よく出てる人っていうだけ。
Shingo そうそう!
だからAKBみたいなもんだよね。
それぞれ事務所に入ってたり、個人の活動もしてるけど、AKBに入って、その枠の中で活動もするっていう。
だからSNGは「場所とか提供するし、人も繋ぐのもやるけど、後は自分でやってね」っていうのが基本的なスタイル。
マネジメントもギャラ交渉も全部やるって意味でのSNG所属は、「しょこるる。」と「洸陽」だけだね。
黒瀬 なるほど〜。やっと理解できた♪今後のイメージは持ってる?収益の柱はどういう風になっていきそう?
Shingo 今、イベント用の機材とかを結構買ってるんだけど。
音響屋 兼 イベント企画屋みたいな感じでやっていくのが一番現実的かなって。
良いステージ環境を整える土台ができたら、県外の大きいイベントとかのステージセッティングとか運営側に関われたり、ルートも増えてアーティストさんを呼んだりもしやすくなるから。
でも、SNGとしても、もっと名前を売って出ていかないと。
「うちらが出てるイベントなんですよ」っていうところに価値が付くようにしていかないといけない。
黒瀬 5年後、10年後のしんごが楽しみやね♪
Shingo 俺、多分、イベントプロデュースの仕事が増えてくる気がする。
最近は音楽関係以外のイベントプロデュースの相談も増えてきてるし(笑)
こんな人と繋がりたい/伝えたいメッセージ
そっか〜。お決まりで聞いてる質問なんやけど、しんごは今後、どういう人と繋がりたい?
Shingo 自分に無いものを持ってる人かな〜。
最近、政治家さんとか行政の人とか、経営者の人とか、色んな人と話をさせてもらう機会が増えてきて。
やっぱり話してて勉強になる人が一番面白いよね♪
黒瀬 じゃあ、「誰かにこういうメッセージを伝えたい」っていう事でいくと?
Shingo それは、やっぱりあれじゃない。
「頑張ってる人」に。
音楽とか、そういう事に関係なく。
だって、俺がグループにいた時は不遇でしたから(笑)
だから、才能ないとか、下手くそとか怒られてても、何か抜け道があるはずだし、やりようがあるはずだから。
黒瀬 じゃあ、そういう人たちへのメッセージって。
Shingo 「初志貫徹」ですね。
もしくは「継続は力なり」かな。
黒瀬 うまくいかない事があっても、やり方を工夫してとにかく続けるっていう。
Shingo そうそう。
ゴールに向かって、どんなやり方でも良いんじゃないかなって思う。
さっきのその「本質さえ分かっていれば」っていう。
例えばゴールに向かうのに、車使うか、飛行機使うか、モノレールに乗るか、それは自由だし、結果ゴールにつければ良いんじゃない。
ただ、それが歩きだと時間かかるし。
あとは、自分が決めた事だから、大きい目標に向かう時に、周りが信じてくれない事も多いじゃない?
それは無理だよ、とかさ。
でも、最後まで信じてくれるのは自分自身しかいないからね。
黒瀬 いやー、マジでその通りやよね!今日は良い話がいっぱい聞けたし、しんごの事が良くわかったよ♪
えすえぬ神祭について
最後に、Dream voice ryuyuとしても協賛させてもらっているSNG5周年イベント「えすえぬ神祭」について教えてというか、宣伝お願いします!
Shingo ありがとう!
えすえぬ神祭は去年もやったんだけど、今年は5周年でかなり力が入っていて、コラボとか協力してくれるところも沢山あるんだよね。
ファッションショーとかミュージカルとか、O☆B☆PのLIVEとか、盛り沢山だからめっちゃ盛り上がると思う!
あとは、いつもSNGに出てるおくまゆういち君のステージを多くの人に見せられるのも楽しみだし♪
黒瀬 しんごもShingo Break timeとして出るよね?
Shingo 出るよ。
それは期待しないで(笑)
黒瀬 いや、それも含めて期待してます!
というわけで、今日はありがとう!!
えすえぬ神祭、必ず駆けつけます♪
以上でインタビューは終了となりました。
初対面のときから何となくフィーリングが合いそうだなと思っていたしんご君。
行動力もあって面倒見の良い兄貴肌ですが、ガンガン引っ張っていくと言うよりも、寄り添ってサポートしてくれる感じなので、若い子たちが頼って慕うのもよく分かりますね♪
SNGもドンドン拡大していきそうな雰囲気があるので、しんご君とSNGの今後に期待です!
Shingo Break time()/アーティスト/SNG代表
沖縄県浦添市出身。学生時代はスポーツやダンスに打ち込み、青年育成事業の参加をキッカケにモデル活動、アーティスト活動を始める。
若手アーティストの活動の場として、SNGを立ち上げ、自信もアーティスト「Shingo Break time」として活動しながら、活躍の場を拡げている。
SNG/Shingo Break time
Shingo Break timeさんと繋がるには?
お仕事の依頼・相談はメールまたは、ホームページのお問い合わせフォームからお問い合わせ下さい。
あとは、SNSで気軽に繋がって頂けると嬉しいです♪
編集後記
インタビュワー:黒瀬 圭 Kei Kurose(株式会社ドリームテラー代表)
しんご君はイメージしていた以上にアクティブで、人生経験も豊富。
感情を強く表に出すタイプではないけど、内面は熱く、ひょうひょうと仕事をこなしていく感じは自分に似ている感じがして親近感を持っちゃいます♪
今後、プライベートでも仲良くしていきたい仲間です。